本木駅にほど近いビルの

本木駅にほど近いビルの一角にある、オシャレで落ち着いた空間。ここは、メスを使わない美容外科医、Dr.アンディーのクリニックである。

アンドリュー・ウォン博士、通称Dr.アンディーは、メソセラピーという即効性痩身法にいち早く注目し、それを日本で最初に紹介した人物だ。彼はフランスのメソセラピーソサエティ学会や国際美容外科学会をはじめとした、年間10回以上の国際学会に精力的に参加をしている。つねに最新技術を取り入れようと研究を重ねる姿は、研究者にさえ見えるかもしれない。

それもそのはず、彼は学会で得た知識をフル活用しながら、実際に治療に用いる薬剤やドクターズサプリメントの開発、治療プログラムの研究にも積極的に携わっている。既存の方法や薬剤に頼りきらないという、彼の信念からだ。

私はアジアのアンチエイジングや美容医療の世界に、誰よりも早く欧米の最先端技術を取り入れたいと考えています。特に今日の日本では、それらの分野に非常に関心が高まってきています。美しくなりたいと願う日本人女性たちに、少しでも効果的な治療法で、満足いただける結果を出したいのです」

数十種類の薬剤を調合して開発した独自の”ドクターアンディーズメソセラピーカクテル”を、極細の針で直接脂肪層に注入していく。
この薬剤は脂肪、セルライトの溶解と排出を助けるだけでなく、脂肪によって妨げられていた血流や、皮下組織、脂肪組織などの代謝循環をスムーズにする作用がある。これにより細胞が活性化され、代謝アップの効果もあるのだという。

もちろん、ただやみくもに針を打てばいいかといえばそうではない。薬剤が入ったその部分だけ脂肪がなくなるので、ボディラインが崩れないよう、量を調整しながら何箇所にも薬剤を注入して、体の線を不自然さがないなめらかなラインに仕上げていく必要がある。的確な場所に適切な量だけ薬剤を入れる繊細で確かな技術と、美的センスが要求される治療法なのだ。

またDr.アンディーは、カナダ、トロントに研究所をもち、北米では「経皮膚吸収システム」の研究分野において、リーダーシップをとっている。

この経皮膚吸収システムの開発成功によって、注射式のメソセラピーのほかに、No-Needl Mesotherapy(ノーニードルメソセラピー)を可能にした。薬剤を経皮膚吸収させ、針を使わずに痛みのない部分痩せ治療のことである。これは塗るメソセラピーと呼ばれ、脂肪吸引に代わる新たな技術となった。

 

は月に2度、趣味で焼き物の壷を作っています。壷のラインを整え、なめらかなフォルムを形作っていくことは、クライアントのボディラインを整えていくのに通じるところがあるでしょう。どちらも丁寧に、そして慎重に進めなければならない、繊細で神経を使う作業ですから」

分刻みのスケジュールで多忙な毎日を送りながらも、Dr.アンディーは仕事に通じるすべてのものに興味を持ち、時間を割いて取り組んでいる。どんなに忙しくても手入れを怠らないというガーデニングも、美的センスを磨くために欠かせない趣味のひとつなのだと語る。

「ダンスも趣味として楽しんでいます。ジャズダンスとか、社交ダンスとか。体を動かすことを心がけていますね。忙しいからといって自分の健康にも気を配れないようでは、他人の健康に役立つことなどできませんからね」

Dr.アンディーは、忙しい隙間を縫うようにしてボランティア活動にも参加している。「ボランティア活動はライフワークだ」という言葉通り、モンゴルで火傷形成手術を行ったり、フィリピンのポリオ患者の後遺症矯正手術を行ったりと積極的に取り組んでいるのである。自分で奉仕活動を提唱して人を集めることもあるし、募集があれば自ら率先して参加することもあるのだそうだ。

医師として持ちうる最大限の技術で誰かを助けることは、私の生きがいです。だから、クリニックを訪れてくれるクライアントはもちろんのこと、声なき声で助けを求めている世界中の人々に、医療という大きな力を持った手を差し延べたいのです」

人一倍研究熱心で努力家の「メソセラピー【脂肪溶解】の伝道師」Dr.アンディー。自ら情報を集め、研究した末に完成される治療法は、彼のアイディアと技術により、メソセラピーに限らず、どれも世界中から注目を浴びるものばかりだ。彼を賞賛する声も、彼に救いを求める声も、まだまだやみそうにない。